在日外国人と帰化制度 

 浅川晃広

¥2,000 新幹社 2003.09.発売

書評抜粋

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・・・本書は、帰化に関する正しい情報を提供し、現在の帰化行政の問題点を探るため、秘密のベールに覆われてきた日本の帰化の実態を、公表統計だけでなく膨大な帰化許可者へのアンケート調査から浮き彫りにし、その問題点を探っている。

朴一氏「帰化とはどういう手続きなのか 日本の帰化行政の実態に迫る」(『論座』2003.12. 318ページ)

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・・・浅川は、帰化制度の実情、帰化手続きの実際、帰化経験者の実感をまとめながら、国籍を「観念としての国籍」と「現実としての国籍」の二つの概念に分ける。そこから日系米国人のように、韓系日本人のような考え方ができないかと提案している。

碧岡烏兎「「日本人」とは誰のことか?」オンライン書店bk1 コメント・書評)

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「日本に帰化する外国人は例年一万五千人前後に上る。六割以上が在日韓国・朝鮮人だが、民族差別の中で公表を避ける人も多く、実態は知られていない。そこで、大阪大学院の浅川晃広さんが帰化者の意識などを詳しく調べ、『在日外国人と帰化制度』として出版した。元韓国・朝鮮籍の人たちは日本人に近い自身のありようと国籍を一致させるために帰化するのに対し、それ以外の国の出身者は移住先での生活基盤の確立を望んで帰化を選んでいることなどが判明、貴重な資料になりそうだ。」

(『神戸新聞』2003.11.03.)

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